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高齢ドライバーの免許返納問題やコロナ禍を経て、電動アシスト付き自転車の普及率は年々増加傾向です。電動アシスト付き自転車というと、1993年に世界で初めてヤマハ発動機から発売されたPASが有名ですが、30年が経った今では各メーカーから様々なモデルが発売されています。機能の充実に加え、3輪車・4輪車とバリエーションも増え、お使いになる環境や用途に合わせて選ぶことができます。
今回は、3輪・4輪自転車の便利な点やデメリットをご紹介します。

目次
3輪・4輪自転車の特長
3輪・4輪自転車の便利な点
3輪・4輪自転車のデメリット
まとめ（3輪・4輪自転車に乗る前に）

セリオ 遊歩リベルタ（4輪自転車）	協栄製作所 けんきゃくん（4輪自転車）

3輪・４輪自転車の特長

3輪・4輪自転車の最大の特長は、並列したタイヤの車幅による「安定感」です。
お客様からも「3輪や4輪の自転車なら転倒しませんか？」というご質問をいただくことがあります。

4輪自転車の「けんきゃくん」は、元々「倒れない不倒自転車をつくりたかった」というメーカーの熱い想いから誕生しました。また、セリオの「遊歩リベルタ」は、2輪自転車の運転が困難になった方の身体状況に合わせて、車体構造を一から見直して設計しています。自立する上に重心が低いため 、平らな場所では発進・停車はもちろん、走行しているときも転倒しにくい構造になっています。
ただ、坂道や傾斜では車体全体が傾くことから、転倒しないとは言い切れません。
3輪自転車は、「片側に傾斜している場所や小回りをしようとした際に、バランスをくずして転倒する危険がある」と、メーカーの注意事項にも謳われています。
どちらも「転倒しにくいけれど、転倒しないわけではない」という点に注意が必要です。

ヤマハ PASワゴン（3輪自転車）	パナソニック viviライフ（3輪自転車）

3輪・4輪自転車の便利な点

便利な点 その1　重い荷物を載せてもラクラク走行
どのタイプも大型のバスケットが付いていて、お買い物に最適です。セリオで取り扱っている車種は最大21～26kgもの荷物を入れることが可能です。電動アシスト機能も付いているので、重い荷物を運ぶときでも軽々と走行できます。

便利な点 その2　またぎやすく、乗り降りしやすい
前輪とサドルの間にあるフレームが低いため、足を高くあげなくてもサッとまたぐことができます。乗り降りの際の転倒のリスクが軽減します。

便利な点 その3　こぎ始めも安定して発進
こぎ始めが不安定になりがちな2輪自転車と異なり、またがった状態から発進できることで出だしが安定します。電動アシスト機能があることで膝への負担も掛かりにくくなっています。

3輪・4輪自転車のデメリット

気になるデメリットにも触れてみます。

デメリット　その１　フレーム構造が複雑なため、重量がある
大手メーカーの軽快車タイプ（20型）の電動2輪自転車が20kg前後なのに対して、セリオで取り扱っている3輪・4輪自転車は平均で32.5kgになります。乗って走行している時は自転車そのものの重量を負担に感じることはありませんが、駐輪場など少し持ち上げたりする場面では取り扱いづらいと感じることがあるかもしれません。

デメリット　その２　曲がる時の操作に慣れが必要
3輪自転車は車体が傾く構造の「スイング式」を採用していて、曲がりたいときは2輪自転車同様、車体を傾けて走行します。
一方、4輪自転車や、3輪自転車でもスイングしない「固定状態」にしていた場合は、体重移動ではなく、「曲がりたい方向にハンドルを切る」ことで走行します。そのため、2輪自転車に慣れていた方にとっては、初めは運転しづらいと感じることがあります。

※3輪自転車のスイング式と固定状態

まとめ（3輪・4輪自転車に乗る前に）

これらの点からわかる通り、3輪・4輪自転車の乗車感覚は一般的な2輪自転車と異なります。乗車感覚の違いから、購入してしまった後に「やっぱり上手く乗れなかった」と諦めてしまう方も中にはいらっしゃるようです。とても残念でもったいないと思います。
利用を検討されている方はまずは試乗をしてみてください。セリオなら納得いくまで練習ができて、上手に乗るコツもお教えします。

セリオでは全てのモビリティショップ・営業所で「電動アシスト付3輪自転車」「電動アシスト付4輪自転車」の試乗・練習が可能です。お気軽にお問合せください。

《2020年11月掲載の記事に加筆修正しています》