シニアカー・電動自転車・電動カート・電動車椅子のご購入・レンタルなら株式会社セリオへ

お客様から「屋根付きのシニアカーはありませんか？」と聞かれることがあります。
日差しが強いときや突然思わぬ雨に降られてしまったときなど、確かに屋根があれば便利だと思うことはありますよね。
でも、残念ながらシニアカーに屋根を付けることはできません。

シニアカー（電動カート）は電動車いすの仲間で、道路交通法では「歩行者」の扱いですが、認定される基準として主に次のような条件があります。

① 車体が次の大きさ以内であること（幅70cmまで、長さ120cmまで、高さ120cmまで）
② 最大速度が時速6kmを超えないこと
③ 自動車又は原動機付自転車と外観が明確に違うこと

体格によって差はありますが、例えば身長150cm前後の方が椅子に腰掛けた場合、頭頂部は120cmほどの位置になると思います。その上を覆うように屋根を付けようとすれば、どうしても120cmを超えてしまいます。

つまり、道路交通法で車体のサイズが「高さ120cmまで」と定められているために、シニアカーに屋根を付けるのは構造的に難しい、ということなのです。

もしかしたら、卵のような流線形のシニアカーが登場すれば不可能ではないかもしれません。ただ、そうなると今度は座面の位置が低くなって、乗り降りの動作がしづらかったり、見通せる視界が狭くなったりと難点がでてきます。

乗り降りしやすくて、視界が良好で、乗り心地がよくて、既定に納まるサイズの屋根付きシニアカー・・・そんな乗り物があったらと「夢」見てしまいますが、現時点では「残念ながらありません」とお答えしています。

日よけや雨よけがないのは不便ではありますが、そんな「夢」が実現するまで、猛暑の時や天候が不安定な日にはシニアカーの利用を控えるようにお願いします。